Shopify(ショッピファイ)による越境ECを行なうため、自社サイトを構築しオープンはしたものの、注文がまったく入らない、と言うこともあります。
今回は、Shopifyでの無在庫輸出において、なぜ注文が入らないのか、なぜ商品が売れないのか、その理由について解説します。
理由1: アクセスが無い
以前の記事で、「アクセス」がまずは重要という話をしました。
Amazonなどでのプラットフォーム販売とは違い、Shopifyによる自社サイト販売ではオープンしただけでアクセスが集まる、と言うことはありません。
集客のためにも施策が必要です。
それは、広告であったり、SNSであったり、SEOであったりと、人を集めるために何らかの行動が必要と言うことです。
注文が入らない人は、まったくアクセスを集められていないと言うことが良くあります。まずはどの程度のアクセスを集めるべきかなどは、以前の記事を参考にしていただければ幸いです。
理由2: 商品数が少なすぎる
無在庫輸出においては、プラットフォーム販売でも共通していることが、「ある程度の商品数が必要」ということです。
かつてAmazon輸出では(今では難しくなりましたが)何十万個、さらには100万個以上の商品を出品している人も普通にいました。
自社サイトではある程度カテゴリを絞った商材を扱う事が良いため、それほど多数の出品数は不要ですが、それでも数十個程度しか載せていないようなサイトでは注文をとることは難しいでしょう。
扱う商材のカテゴリによってもどの程度の商品数が必要かと言うことは大きく左右されてきますが、最低でも数百個~1000個ぐらいは、先ずは商品数としては登録したいところでしょうか。
理由3: サイトが正常に機能しない
サイトをオープンするときに忘れがちなのが、「自分での購入テスト」です。実は購入自体ができない、と言うこともありえるのです。
例えば、「配送が設定されていない」「決済方法が設定されていない」などというのは、良くある理由です。特定の国への配送設定がされていなかったり、重量での計算に抜けがあったりなどもありえます。
購入自体ができないまま長期間運用していた、となると無駄も多くなるため、自社サイトの場合はしっかりとしたテストが重要となってきます。
理由4: 需要が無いカテゴリの商材を選んでいる
無在庫輸出で販売できるカテゴリは数多くありますが、それでも、何でも出品さえすれば売れるというわけではありません。
商品の数もある程度登録し、アクセスも集まってきたのに注文が入らないというのは、カテゴリの選択に問題がある場合があります。
つまりまったく需要が無いカテゴリや商材を選んで販売していた、と言うことです。また特定の層には需要があるものの、そもそもその需要自体がかなり小さい、と言うカテゴリを選んでいた可能性もあります。
一方でカテゴリを絞らずにとにかく何でも載せていって商品を増やすという方法では、プラットフォーム販売と同じでかなりの商品を登録する必要があります。
大切なことは、自分が売りたいものを売る、と言うことでは無く、海外で需要があり売れるものを売る、と言うことです。
海外で需要がある日本商品には何があるかというのは簡単に調べることも可能ですが、詳細はまた別記事で紹介します。
理由5: 価格が高すぎる
自社サイトでの販売の場合、Amazonなどのプラットフォームのように価格競争はそこまで意識する必要はありません。またAmazonやebayに比べて多少価格が高くても売れます。
ただそれでも、AmazonやeBayなどで販売されている価格の2倍や3倍など、かなりの高額に設定しすぎていると、売れる可能性はかなり低くなります。
1つ1つの商品に関して、他社での価格を細かく調査することまでは不要です。ただ自社での価格設定にはしっかりとしたルール付けを行なう必要があります。
そしてそのルール付けした価格は、ある程度他サイトで販売されている価格と同程度に合わせておく必要はあります。
理由6: ショップに信頼感が無い
自社サイトで販売するという時点で、プラットフォームでの販売に比べてかなり信頼度は落ちます。
その中で顧客に購入してもらうためには、「信頼感」を作り出す必要があります。
最低限必要なコンテンツとしては、「配送」「返品」「返金」などに関する説明ページです。また、誰が運営しているのかを説明する「About us」のようなページも必要でしょう。
そして、商品が常に追加・更新されていることが分かることも必要です。放置されていることが分かるようなショップでは、だれも購入したいとは思わないでしょう。
SNSのアカウントを作ってしっかり更新することも、サイトが「生きていること」を示すには1つの方法となるでしょう。
売れないことには原因がある
Shopify無在庫輸出で注文を得ることはそれほど難しいことではありません。まともにやっていれば初月からでも受注を得ることはできます。
そのため、まったく売れないのであれば必ずどこかに理由があります。
売れないことに落ち込んだり諦めたりするのでは無く、何が原因で売れないのか、このことをしっかりと分析することが、たとえ失敗したとしても次に繋がる1歩となるのです。
売れないことには何か必ず理由があります。
大切なことは、売れないことをそのままにするのでは無く、なぜ売れないのかその理由を分析することです。
売れない理由をしっかり分析して対策すれば、必ず売れるようになります。
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