2017年に日本法人を設立して以来、国内でのユーザーも増やしているShopify(ショッピファイ)。最近では転売からのステップアップとして、自社サイトを構築して稼ぐ手法を発信している物販実践者も多く、気になっている人もいるのではないでしょうか。
今回はそんなShopifyを使った「無在庫輸出」で稼ぐことが出来るのか、という話をします。
稼ぐこと自体は難しくない
この記事の筆者は、実はShopifyが今のように大きくなるよりも前の2012年頃から数年間、「Magento」というシステムを使ってサイトを構築し、自社サイトで海外への「無在庫輸出」をしていたことがありました(Shopifyも2006年設立のため当時もあったのですが、今ほどの知名度はありませんでした)。
Magentoでのサイト構築は、今のShopifyの使いやすさからは比べもにならないほど大変でしたが、しかし当時はMagentoも(海外では)それなりのシェアを取っていたのです。(Magento自体は今でもありますが、恐らく当時ほどのシェアは無いのではないでしょうか)
Shopifyはプログラム知識が無くともカートシステムをそのまま使えますが、Magentoはそれ自体がオープンソースのカート構築システムのため、サイトに組み込むためには自分でプログラムを組む必要がありました。Magento GoというShopifyに似たシステムもありましたが(Magento Goは2015年に終了)、恐らくオープンソースとしての知名度の方が高いと思います。
とにかく、当時は国内ではAmazon輸出がブームになり始めていた頃でしたが、筆者はAmazon輸出も行なっていたものの、自社サイトでの無在庫輸出も行い、こちらだけでも売上げで月間100~150万円ありました。利益率は20~30%程度だったため、利益では月間20~40万円程度です。
それほど大きな数字ではありませんが、この程度であれば数年前でも個人レベルのビジネスで稼げていました。Mangentoのシステムはかなり使いづらいこともあり、当時システムを依頼していた会社が継続できなくなったなどからサイトは閉じてしまいましたが、Shopifyであればそんな心配も無く運営も継続できていたとは思います。
当時の経験から、自社サイトでの無在庫輸出でもそれなりに売れることを知っていたため、筆者は2021年に入り、新しくShopifyでの無在庫販売の輸出用サイトを実験的に作ってみました。
こちらは個人で稼げる方法の確認を前提としているため、運営は1人だけで行なうこととし、構築や更新は空き時間を使ってする、という方針で進めてみました。そのような状況で、3カ月目で月間30万円程度の売上げとなり、数万円程度の利益を出せるようになりました。
このように、Shopifyを使った無在庫輸出で「稼ぐ」こと自体はそれほど難しくありません。また、Amazonをはじめたとしたプラットフォームとは違い自社サイトのため、「規約」や「サスペンド」を気にする必要もないので、ストレスも少なく稼ぐことが出来ます(なおShopifyでも、Amazonほどではないですが、アカウントのサスペンドはあります)。
継続率が低く、ライバルが少ない

筆者はMagento時代も含めれば、10年以上前から自社サイトでの無在庫輸出に取り組んでいますが、当時も今もライバルがそれほど多くは無いと感じています。
もちろん、自社サイトで海外輸出を行なっている人は多くいるのですが、無在庫輸出を行なっている人は、継続率が低いのではないかと感じています。
自社ブランドを持っている人であれば、それなりに力を入れてやっているのではないかと思いますが、無在庫の場合、売れても売れなくてもいいという感じで、あまり力を入れて行なっておらず、結局すぐに成果が出ないので辞めてしまう、というパターンが多いのではないかと考えています。
自社サイトでの販売は、確かにAmazonなどのプラットフォームに比べて作業の手間は多くなります。特に、商品が売れ始めるようになるまでにやることが多いため、それに耐えきれずに辞めてしまう人が多いのではないでしょうか。
またAmazonであれば、出品してすぐに売れると言うことも珍しくは無いですが、Shopifyの場合は、単に商品を載せただけで売れると言うことは、よほど運が良くない限りはありません。また売上げが拡大するペースも緩やかです。
そのため、運営はしているものの中々成果が出ない・伸びない、と言うことで辞めてしまう人も多いはずです。
参入者自体もプラットフォームに比べれば少なくなる上に、継続率はさらに下がるため、結果として売れ続けているライバルが少なくなるので、しっかりと継続して続けられれば、それだけで成果を出すことができます。
大きく稼ぐことは容易ではない
ただ、自社サイトでの無在庫輸出で大きく稼ぐことは、容易ではありません。
普通に運営していれば、売上げで月間100万円程度、月利で30万円ぐらいまでであれば難しくなく伸ばせるはずです。
ただ、これが売上げ数百万~1000万円規模となってくると、副業や個人で行なうには中々容易ではありません。
無在庫で売上げを伸ばしていこうとすると、商品数をかなり増やした上で、複数店舗運営などの戦略を考えないといけないのですが、自社サイトの場合、例えば商品登録にもAmazonなどよりも手間がかかるため、組織化や外注化を活用しない限り難しいです。
またサイト内での商品管理も含めた諸々の管理も、プラットフォームでの販売に比べると、手間が格段に増えてきます。
このあたりは、売上げの拡大が「無理」というわけではないですが、Amazon輸出で数百万円の売上げを作ることに比べれば、難易度が上がることは間違いありません。
加えて個人で行なうには、「高単価」商品は、特に海外への輸出販売ではリスクがあるため、なるべく避けた方がいいと言うのが筆者の考えです。Amazonでは基本的にAmazon側で詐欺注文かどうかを判別してくれます(それでもごくまれにチャージバックが発生することはありますが)。
一方で自社サイトの場合は、「顧客の与信」も含めて自分で行なわなければ行けません。もちろんシステムもある程度は判別してくれますが、それでも特に海外からの購入者の場合、国内よりも格段に「詐欺」のリスクが高くなります。
過去に筆者は、自社サイトで時計の販売をかなりしていたこともあるのですが、1度20万円以上の時計を売ってチャージバックにあってしまった経験があるため、このあたりは身をもってその怖さを経験しています。
現在のShopifyは注文の「リスク」を示してくれるため、「リスク高」を避ければ詐欺に遭う確率はかなり低くなるでしょう。またリスクを判別してくれるアプリもあるため、昔に比べれば危険性はかなり下がったと言えます。それでもプラットフォームでの販売に比べれば、全てが自己判断となるため、危険性は高いと言えます。
どの程度を高単価とするかは、人によってリスク許容度が違うために異なってきますが、ある程度の価格帯までの販売にとどめる場合は、結果として薄利多売に近い形にはなるため、受注~発送等も外注化しなければ数が増えてくると処理が出来なくなります。
集客はSEOと広告で十分
具体的な運営手法はまた別記事でまとめることにしますが、自社サイトの運営で最も気になるのは、「集客」をどうやってするのか、と言うことではないでしょうか。
この点は、「Googleショッピング広告」を使えば比較的容易に解決できますし、無在庫輸出の場合はそれなりに商品数の登録も必要となるため、「SEO」でもある程度自然に集客が可能です。
最近ではこれに加えてSNSもあるため、実は集客はあまり難しくありません。
Shopifyの場合、かつては同時期に開設した人とくらべて上位●%のアクセスがあると言うのが管理画面に出ていたのですが、筆者がテスト的に作ったShopifyサイトでも、常時上位10%以内に入っていました。
確かに広告を始めるまでの準備には多少時間がかかるのですが、1度始めてしまえば、ほぼ自動で集客をしてくれます。定期的にある程度の改善・管理は必要とはなりますが、アクセスに関してはそれほど心配する必要は無いでしょう。
初心者はAmazonが難しくなる中、Shipfiyを候補に
以前は、筆者も初心者が無在庫輸出を始めるのであればAmazonが1番ではないかと考えていました。
ただ最近は、新規アカウントに対する規制が強くなっており、加えて、商標侵害への取り締まりも厳しくなり、無在庫大量出品は非常にリスクが高くなっていると言えます。
eBayを使った販売も検討できますが、それであれば、Shopifyを使った自社サイトで運営した方が、ストレスフリーかつ、顧客リストもためられるというメリットが大きいです。
顧客リスト自体はeBayでも貯められますが、自社サイトの場合、実はリピーター購入もかなりの割合になるため、運用すればするほどプラットフォーム販売以上に販売が容易になっていきます。
また、ShopifyとeBayは比較的容易に連動ができるため、初心者こそ、まずはShopifyから始めてみても良いのではないかと考えています。
今後は、実際にShopifyを使って稼ぐための実践記事を随時更新していきます。
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