ショップへのアクセス

Shopify輸出の開店直後に最も重要なのは、アクセス数・購入率・購入単価のどれ?

ECサイトでの最終的な目的は「売上げ」にあることは間違いないはずです。

この売上げを作るために重要な式として良く知られているのが、

売上げ = アクセス数 x 購入率(コンバージョン率、以下CVR) x 平均購入単価

という式です。ではこの3つの数字の中で、Shopifyで輸出ビジネスを行なう人が、開店直後に最も重視すべき数字は何でしょうか。

最も重視すべきは「アクセス数」

Shopify輸出での開店直後に最も重視すべきは「アクセス数」です。

Shopify輸出に限ったことでは無いですが、ECサイトにおいては、先ずは「アクセス数」が最重要課題となります。

アクセスが無ければ、そもそも残りの「CVR」や「購入単価」をいくら改善しようとしても、意味がありません。またアクセス数が少なければ、他の2つの数字の改善は正確な数字をとることも難しいです。

開店直後はいろいろと気になることがあり、あんなことや、こんなことをやったらどうだろう、と思うかも知れません。

ただあれもこれもとにかくアクセス数があってはじめて意味があるものとなります。つまりアクセス数が無ければ、他の施策は無意味と言っても過言ではありません。

まずは「アクセス数」重視で取り組みを進めるべきです。

最低限目指すべき数字は?

アクセス数が重要と言われても、では、どの程度の数字があれば良いか、初心者の方では分からないかも知れません。

Amazon等のプラットフォームでの無在庫輸出であれば、出品商品のインプレッション数などあまり気にすることも無いはずです。

では、Shopify輸出では最低限どの程度のアクセス数をまず集めるべきかと言えば、1日あたり100セッションは、最低限の数字として頭に入れてほしい数字となります。

ECサイトのCVRは、売っている商材や、単価によっても異なるため、一概にどの程度とは言いづらいですが、一般的には1~3%が目安と言われています。

無在庫輸出では、多くの場合一般的な平均値よりも低くなります。これは「高い送料が発生する」という点が大きなデメリットとなるためで、また開店直後はリピーターもいないため、更に低くなる傾向があります。

そうすると、1%を下回ることも珍しくは無く、0.5%程度に留まることも想定する必要があります。ただ、その程度の数字に留まっても十分に利益は出るため、あまり心配する必要はありません。

ここでは、一般的な平均であるCVR1%程度で仮定してみます。そうすると、セッションが1日100件確保できて、ようやく1日1件の注文が取れる計算となります。

この程度の数値が出てこないことには、他の数値を改善しようにも効果を測定することは難しいです。少なくともアクセス数が1日100セッションを上回るようになるまでは、他の数値は頭に入れず、先ずはアクセス数を増やすだけに集中したほうが良いです。

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多くのショップはこの数字も達成出来ずに諦める

1日100セッションと聞いて、多いと感じたか、少ないと感じたかは人それぞれかと思います。ただ多くの人は、「少ない」と感じたのではないでしょうか。

たった100で良いのかと思った人もいるはずです。後述しますが、もちろん、たった100では少なすぎるのは確かです。

ただそれでも、多くのショップは1日100セッションも集められずに諦めている、という現実もあります。

Shopifyではかつて、同時期に開店したショップのうち上位●%のアクセスを集めている、というボックスが管理画面に表示されていました。

開店した時期にもよるとは思いますが、1日100セッションを突破してくれば、この上位●%に入るというブロックが管理画面に表示されていました。それを見れば、この程度の数字でも、他の人と比べれば上位にいるのだと言うことが分かりました。

多くの人は1日100のアクセス数も集めることができないのが現実です。ですので、決して小さい数字とは考える必要はありません。

1点集中の施策で先ずは進める

ECサイトの運用においては、アクセス数を増やしながらCVRや購入単価を改善する施策ももちろん同時に行なうことは可能です。

ただこれまで書いたとおり、初期のうちはあれもこれもしようとはせず、先ずは1点集中した方が良いです。

アクセス数というのは、他の2つに比べて比較的容易に改善ができる、と言うのもポイントです。

例えば商品数を単純に増やすことによるSEO効果や、Google、Facebook等の広告がそれに当たります。広告などは、一度設定をしっかりしてしまえば、自動的に継続できるものも少なくありません。

いろいろな施策を試したくなる気持ちは理解できますが、アクセス数が少なければ、結局他の施策をとったとしても効果はかなり限られてしまいます。

そのため、まずはしっかりと最低限のアクセスを集めることに集中した上で、次に改善するポイントを1つずつ潰していく方が、結果として効率よく売上げを伸ばすことができます。

アクセスを集めても注文が入らなければ他に問題が

1日100セッションを集めれば必ず注文が入る、と言うわけではありませんが、それでも10日ほど継続できれば合計で1000セッションほどの数字となります。

さらに100セッションに達するまでの数字もあるはずですので、この時点である程度のアクセスは集まっているはずです。

ただそれでも注文が入らない、もしくは、CVRが0.1%未満などあまりにも低すぎる場合は、アクセスでは無く他に問題がある可能性が高いです。

考えられる可能性はいろいろとありますが、良くありそうなものとしては、

1) まったく需要の無いカテゴリの商材を選んでいた

2) 競合他社に比べて価格があまりにも高すぎる

3) ショップの設定に間違いがあり注文自体ができない

4) 配送設定がおかしい

5) 配送説明のページが無いなど、ショップ構成が不十分

などが考えられます。

それぞれの対応策についてはまた別の機会に説明しますが、このような原因の考察が可能になるのも、ある程度のアクセスが集まっているから、とも言えます。(但し、3や4などの場合は、アクセス数に関係なく対応の必要がありますが)

ある程度のアクセス数が集まってもそれでも注文が入らない場合は、集客の次の施策を検討していきましょう。

とはいっても1日100セッションでは少なすぎる

最低限目指すべきは1日100セッションと言いましたが、これはあくまで最低限の数字です。売っている商材や、単価、また送料が価格に占める割合などにもよりますが、Shopify無在庫輸出の場合は、先にも書いたようにCVRが1%未満となることも珍しくはありません。

そうすると、1日100セッションを集めても、1件も注文が取れないことがあります。また、1日たった1件の注文では、よほどの高単価商品でも無い限り、継続して運用出来る売上にはなりません。

100セッションというのは、あくまで目安です。この程度の数字が出てくれば、それなりに注文も入り始めて、他の数値の改善をするにもある程度しっかりとした数値がとれるはず、という下限アクセス数の想定です。

ですので、現実的には100セッションでは少なすぎるため、より多くのアクセス数を目指していく必要があります。それでも、この程度のアクセス数になったときには1度立ち止まり、ショップに残っている他の問題点も改善していく段階にきたとも言えるでしょう。

引き続きアクセス数を伸ばすことに注力するのか、もしくは、CVRや購入単価の改善に着手するのかは、その時のショップ状態によって決めていく形となるでしょう。

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